稲荷山を歩く(2016.3.18)

桜の蕾が柔らかく膨らみ、春爛漫を間近にして、息子との小旅行をしてきました。
稲荷山は初めてなのと、今、人気の千本鳥居をくぐってみようと思い立ったのであります。
京都駅から奈良線に乗って稲荷駅まで5分、
ローカル線の小さな駅なのに、やけに昇降客が多くて目を見張ってしまいました。

朱塗りの鳥居の先に見えるのは、鮮やかな桜門、その奥に本殿、
そして後ろに控えている山が、稲荷山です。
最高峰233m、散策路は4q、歩くとおよそ2時間かかります。

早速、なるほど、これが千本鳥居かぁ…と得心をもってくぐり始めました。
ところが、俄かに本当に千本?と疑問が・・・
頂上を目指す散策路の全てに、朱い鳥居が・・その数、千本どころか一万本を超えているとか。

目の覚めるような朱塗りの門をくぐると、不思議と身体を清められたように感じるのは私だけでしょうか。
時空を超えた場所、神秘的で美しい場所に誘ってもらったような・・・

この千本鳥居をくぐると、願い事が『通る』らしいという謂れから、
自分も現生のご利益に与ろうと、浅ましいかなつい指を折ってみたりして。。
昔から町民や村の衆の身近にあったお稲荷さん・・・
庶民が五穀豊穣を祈願するのは、時代を超えて共通するものなのですね。
五穀豊穣、それが世界平和につながるのです。

桜門の向かって左側、鍵をくわえる狐です
右側は、宝球をくわえています。
さて、圧巻な鳥居の連なりをご覧あれ!


四ツ辻を過ぎた先に、眼力社があり
そこでは、狐の口から手水が流れてきます。
こちらが、最高峰一ノ峰になります

息子と二人の旅は、いつまで出来るのでしょう。
優しい息子にとって、およそ普段の生活とは縁遠い神社仏閣巡り、それでも自分なりに目的意識をもってくれているようで、
気に入らないとも、疲れたとも漏らさず、淡々とついて来てくれています。
4月から社会人になると、自由時間もままならないと思う。。。
いつまでも、私の勝手に突き合わせるのも気になるというもの。
それでも、暇があったら、母の時間に付き合って頂きたいものです。
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